最終追記:2020年04月28日更新

本物の木を使うこと

ながら・加藤建築だからできる木材選び

本物へのこだわり

何と言っても「本物を使うこと」。

ながら・加藤建築では、無垢の木を使い、ボンドなどは使いません。ボンドなどを使わないと、化学薬品のようなにおいが発生せず、住んでいても、木本来の材質感や香りが感じられます。これは、体にもうれしいし、実は、家にも適しているのです。

木材を含め、「材料は高価なほどよい」というものでもありません。土台、柱、床の間、備え付け家具など、それぞれに適した木材があります。適切に選び抜き、木の特徴を活かした木材を用いるには、経験と知識、技術が必要です。同じヒノキでも土台には油分の多いところ使う。こうすることで、湿気や水に強く、腐りにくくなります。壁には、呼吸する木、スギを使います。昔から使われている木材の「適材適所」は、こうした利点を活かしたものなのです。


ながら・加藤建築で使う木材

ながら・加藤建築で使う木材は、
●ヒノキ ●スギ ●地松 ●米松 ●ケヤキ ●セン(栓) ●ミズメザクラ ●栗 ●カエデ ●ケヤキ ●タモ ●木曽ヒノキ ●青森ヒバ
など……これらを適材適所で使っています。今回はその中でも使用頻度の多いものをいくつかご紹介します。

■ヒノキ(檜)

古くからある仏閣や神社にも使われている、建築材のエース。ナンバーワンです。なんと言っても何百年ももつ強度があるので、土台や柱に使用します。ヒノキ風呂で思い浮かぶ癒し効果のある香り、まな板で使われるように抗菌効果もあります。

■スギ(杉)

日本一の長寿の木で、日本だけの木(日本の固有種)です。調温作用、調湿作用効果があり、空気を浄化する作用もあるといわれています。

■ミズメザクラ(水目桜)

広葉樹で質が固く、敷居や玄関などの式台などに適しています。木目がきれいで、多くは銘木材として使用されます。

■ケヤキ(欅)

材質は硬く、摩擦にも強い。また、腐りにくく、全体を通して見た目が美しいのが特徴です。家具にも使用され、彫刻を施すこともできます。大黒柱にも用いられることも多く、有名なところでは、清水寺の舞台がこのケヤキでできています。

■クリ(栗)

お寺や神社、住宅などの土台、枕木や合掌づくりの主要部分に使われています。水湿に強く腐りにくく、切削などの加工はやや困難なのが特徴です。写真は縁台の材料として使用しています。

確かな目で選び、木材を仕入れるのも大工の仕事。日本の木は、日本の気候や風土にあっています。そんな日本の木材を使って建てる日本家屋は、「日本」家屋と呼ばれるだけあって、日本にあった建物です。建物自体の強度ももちろん、住む人が健康でいてほしい……それが棟梁の願いでもあります。赤ちゃんのころから「本物」に触れて、木それぞれのパワーを体で感じてほしいなと、心から思います。

孫をもった棟梁だから気づくことがあります。。。