建物は基礎と骨組み

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匠

古民家に棟梁が物申す

匠が物申す vol.30
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究極のエコ住宅「古民家」は手入れが必要

【ながら加藤建築】古民家のメンテナンス

スローライフなどの影響か田舎暮らしへのあこがれもあって相変わらず、人気のある「古民家」ですが、僕らが建てているのと同じ「日本家屋」です。行かれたことのある方は、ご存じだと思いますが天井が高いということは、

冬は、ど寒いんです(笑)。

だからこそ、暖炉や囲炉裏が必要だったんですね。家のなかで火を焚くので、温かい空気が回り暖を取れる。そして、そこに家族が集まるわけです。

 

薪ストーブを楽しむには「薪」が必要

今は、囲炉裏よりも、薪ストーブがおしゃれで人気のようです。確かに素敵ですが、薪を用意するのが結構難しいんです。簡単には入手しにくいし、できあがった薪を買う場合、ランニングコストが意外に高くつきます。

【ながら加藤建築】古民家のメンテナンス

そのため、自分で薪を割って用意するとなると冬が来る前に、薪の準備に何日もかけることになります。

 

 

古民家では、理にかなう「囲炉裏」

もちろん、天井さえちゃんと張れば古民家でも、暖を取ることはできます。
昔は、やはり、すきま風が多かったので家全体が寒かったんですね。となると、囲炉裏が必要になってくる。とはいえ、囲炉裏を使う場合、天井が低いと煙がちゃんと抜けてくれない。だからこそ、天井が高くないといけないし「茅葺き屋根」だったんですね。

【ながら加藤建築】古民家のメンテナンス

ちゃんと、理にかなっているんです。

そして、この囲炉裏の煙も役に立ちます。茅葺き屋根の骨組みは、竹なんですが、囲炉裏の煙に長年いぶされてきたスス竹は「虫除け効果」があるんです。
すべてが、うまく理にかなっているわけです。よくできていますよね。スス竹は、現在では、希少価値があるんだそうですよ。

 

 

 

古民家もできたては「新築」

古民家の外壁には、よくコールタールを塗られていました。これも、やはり塗り直しが必要です。みなさんが「黒くて太い梁」に魅せられていますがあれは、50年間、米のとぎ汁や小糠を使って柱を磨き続けてきたから、艶が出て黒いんです。「手入れ」をし続けた結果の、味わいなんですね。新築のころは、やはりナチュラルな明るい柱だったわけです。

古民家に暮すということは自然の暑さ、
寒さを受け入れるということ。

【ながら加藤建築】古民家のメンテナンス

そして、家を大切に「手入れ」し続けることが好きでなくては、古民家で暮らすのは難しいかもしれません。 僕もぜひ、いつか、土間や囲炉裏のあるような古民家風の家を造ってみたいと思っています。

 

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