建物は基礎と骨組み

家は買うものではなく、建てるもの

家を建てる施主さんと家を建てる棟梁が顔と力を合わせて建てるのが本当の家づくりです

匠

餅投げの風習~東三河地域の場合~

匠が物申す vol.18
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家族の絆、地域の絆

【ながら加藤建築】餅投げ(上棟式)

建前の上棟式。

 

ながら・加藤建築のある東三河方面では、「餅投げ」の風習があります。みなさんの地域では、どんなことをしますか?赤飯を配るという地域もあるそうですね。

施主さんや地域によってもまちまちで、用意される撒く量も、それにかかる時間もいろいろです。

多い時にはトラック4杯分もあって撒くのに
何分もかかった経験もあります。

もちろんこれはまれなケースですが、建売の家を買う時代ですので徐々にこの風習も影を潜めつつあります。 寂しいことですが続けれる良い風習だと思いますのでぜひ、これから機会のある方はいろいろと勉強してみてくださいね。

【長楽・加藤建築】(お客様の声)先輩インタビュー

一般的に、二階から餅を投げるんですが、昔は、その場でお餅をついて投げたそうです。全国的に、同じような風習があるようですね。

以前、上棟式を施主のHさんの場合、Hさん、そのお兄さんとお父さん、棟梁の僕の4人で、一俵分ぐらいのお餅を投げました。

 

餅投げは「幸せのお裾分け」

まず最初に、四角に向かってお餅を投げます。この四角のお餅を手に入れた人は次に家を建てることができると言われています。結婚式のブーケみたいな感じですね。その後、軒先のほうに向かって投げます。

お餅のほかに、お菓子、お金、手ぬぐいやタオルといったものを袋に入れて投げるのが現在の主流です。お金の金額は、例えば、7,778円分、8,888円分など縁起のいい合計金額のお金を、小銭で用意して、半紙のおひねりにして投げます。

 

家族みんなで相談して、用意をして、
そして、当日は男性陣が投げるのです。

昔は、家を建てるということは、元服、結婚、出産、お葬式などと並ぶ 家族の大きな行事だったんです。

【ながら・加藤建築】餅投げの風習

「餅投げ」は、「幸せのお裾分け」なんですね。

 

「餅投げ」で家も村にも風通しのいい人間関係が

このあたりでは、餅投げをする日に目印として「竹の笹」を立てておきます。

【ながら加藤建築】餅投げ(上棟式)

すると、通りがかった子どもたちから「餅投げ、何時からですか?」などと声がかかります。

誰でも参加できますので、近所の子どもたちや 見知らぬ人たちもたくさん集まってきます。今回もおそらく100~150人ぐらい集まって来られたでしょうか。みなさん、お餅やお菓子を楽しそうに持ち帰られました。

 

家を建てるということは、
自分の城を持つということ。

その幸せを、ご近所さんと分け合えるって、素敵ですよね。血のつながりもない、顔見知りでもない、 いろいろな人と、幸せを共有できるんですから。昔の人はこうやって、家も村のなかも風通しのいい人間関係を築いていたんでしょうね。Hさんご一家も、新築後、きっとご近所さんと仲よく暮らしていけることと思います。楽しみですね!

 

方位の豆知識

先記の家の四隅に投げるお持ちは東西南北の神様への感謝で投げる「四方餅・角餅(すみもち)」と呼ばれています。通常のものより数倍大きなお餅です。また地域によっては、持ち帰ったお餅は焼餅で食べてはいけないと言われています。理由はなんとなくわかりますね。

また、これは余談ですが、家を建てるのに方位をしっかり見ないで建てられている建売りがあるので購入する時は、ぜひ気をつけていただきたいです。気にしない方もお見えですが、棟梁が見ている限り「鬼門」や「玄関位置」などを気にしないで建てられている家はなかなか売れないという物件が多いのです。あくまでも推測ですが、購入しようとしてもなんとなく違和感を感じるのではないかと思います。
方位について参考までに「風水と大工のお話」の中でアドバイスをしていますのでこちらもご覧ください。

 

ながら・加藤建築の餅投げの様子

平成29年に豊橋市内の現場で行った餅投げの様子をご覧いただけます。

ほかにもいろいろな動画もあります。こちらから

 


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