建物は基礎と骨組み

家は買うものではなく、建てるもの

家を建てる施主さんと家を建てる棟梁が顔と力を合わせて建てるのが本当の家づくりです

匠

大工の棟梁は怖い?

匠が物申す vol.8
  • 棟梁の話

厳しい人が引き締める~棟梁は怖いのか?~

【ながら加藤建築】棟梁は怖い?

棟梁は怖い!

というイメージが、一般に染み付いてしまっているようです。

確かに、僕らの二世代上あたりまでの棟梁はかなり堅物で頑固者だったようです。
当時は時代背景もあってさほど珍しいことでもなかったので当たり前に、弟子を躾けるのにかなり厳しい体罰のようなこともあったようですね。 今なんて、それに比べたら全然!

僕ら、めちゃめちゃ優しいですよ(笑)!

「棟梁は何も注文を聞いてくれないんじゃないか?」と思っている人もいらっしゃるようですが、そんなことはありません!

【ながら加藤建築】棟梁は怖い?

やってもらえないだろうと思われがちな小さな仕事、例えば…押入れをクローゼットとして使うためのハンガーかけや、造り付けの机や引き出しも、注文があれば作ります。 中には構造上の問題があって譲れない部分もありますので、お客様としっかりじっくり話をしながら進めていきます。きちんとご希望、ご相談承ります、ご安心を。

 

棟梁の厳しさは『責任』『こだわり』『覚悟』

でも、厳しさには意味があるんです。

厳しさは『責任』と『こだわり』と『覚悟』です。

一生ものの家を提供するだけの覚悟があり、責任を持っているために、厳しいんです。  それに気づかずに、棟梁を避ける人もいるようです。

昨今、自宅のリフォームをするときに、棟梁に相談せずにペンキ屋さんや、電気屋さん、水道屋さんなどに直接依頼する人が増えてきています。実際にあった話ですが、ある方が、水道屋さんに頼んで、2階にある風呂場と洗面所などの水回りをリフォームしたんですね。 湯船を入れ替える工事だったのですが、そして、床を張り直しているうちに、床が抜けてしまったんですね。

こういったトラブルが起きないように見守るのも、

実は、僕ら棟梁の役目なんです。

棟梁は『家のプロ』です。監督の役目として何度もチェックしに行きます。 

監督としての役割もあるので、厳しい目でチェックしています。工事の見積もりや段取りが、適切に行われるように監督し進行を管理していく責任があります。そして、仮にこういった事故が起こってしまった場合も、僕を通して水道屋さんに依頼していた場合は、僕が責任を取って、穴の空いた床の修理代を持ちます。

それが任せるということ赤字覚悟のうえです。

【ながら加藤建築】棟梁は怖い?

 

『愛情』の「人づくりと家づくり」

「厳しさ」が煙たがられることが増えています。
僕らの時代も、厳しく叱られてきましたが、その厳しさが、現場を引き締めていたんだと思います。今は、社会全体に厳しさが減って、叱られるほうも、叱られ慣れていない。弟子入りしてきても、続かないんですよね。

いい加減な仕事をして失敗した弟子に「お前がもしもお金を出すとして、この仕事で赦せるんか?この仕事にお金を払えるんか?」と聞くと、「払えない」と答える(笑)。  

そういう時も、棟梁は責任を持ちます。失敗してもいい。それを引き受ける度量も棟梁には必要です。

【ながら加藤建築】棟梁は怖い?

でも、そういう説教を長時間聞く体力も無い若者が増えてきているんですよね。 厳しさ、凛とした筋の通った家、そういうものが、どんどん日本から消えていくのは本当に寂しいものです。 僕らはただ、僕らの造る「家」に責任を持っているだけなんです。

「腹をくくる」覚悟があります。

一生ものの、そして、何世代も受け継いでもらえるだけの家を造る覚悟がある。 「家」という存在そのものの価値も変わってきたし「厳しさ」に対するイメージも変わってしまった。
良い意味での、厳しさも減ってきています。 厳しさがあるから、現場が引き締まる。厳しさがあるから、子どもたちも先生についていく。

「厳しさ」って『責任』であり、子どもや後継者を育てるのに必要な『愛情』でもあるんじゃないかと、僕は思っているんですけどね。

 

大黒柱と土壁のある日本家屋がわかる本

大工の棟梁が心意気で配る、思いの詰まった小冊子!

匠が物申す

クリックすると該当項目が上位表示されます

匠が物申す!

日本家屋・木造住宅の大工「棟梁」として

現代の住宅事情が抱える実はという問題や
これから起こるかもしれない様々な局面を

日本の風土や気候に合った「日本家屋の棟梁」 だから話せるそんなお話をまとめたシリーズ 「匠が物申す!」
日本家屋の基礎にある「棟と梁」「大黒柱」「土壁」

ようやく見直され始めた「日本のものづくり」
「大工仕事」の観点から分かり易く解説していきます。