建物は基礎と骨組み

家は買うものではなく、建てるもの

家を建てる施主さんと家を建てる棟梁が顔と力を合わせて建てるのが本当の家づくりです

匠

呼吸する土壁【日本家屋はエコで健康 その1】

匠が物申す vol.6
  • 土壁の話
  • 家と健康

【ながら加藤建築】土壁の話

従来の日本家屋を建てるには、15業者以上の協力が必要と言われています。 

●大工 ●材木屋 ●建材屋 ●銘木屋 ●基礎 ●左官 ●土壁屋(車力、小舞 ●屋根 ●板金(外回りの外壁や樋)電気屋 畳屋 クロス屋 ペンキ屋 建具屋 サッシ屋(アルミ建具)水道  ガス屋  住設機器 

などなど、挙げていくと確かに15業者以上関わっているかもしれません。しかし、最近は、専門の人が減り、いくつかを兼ねる人もいます。

【ながら加藤建築】土壁の話

ながら・加藤建築の棟梁もいくつか兼ねていますしね。

大工・銘木屋 ・基礎  ・土壁屋 (車力)・小舞

takumi04-01ちなみに「小舞」というのは、土壁を塗る基礎の部分を作る人です。網目状に編んだ竹などの上に、土壁の材料を塗っていくのですが、 竹でできたものは、竹小舞と言います。 工期が長くなってしまうことや、予算的な問題からどんどん減り続けており、職人さんの減少となどの悪循環でさらに減り続けています。

でも、この土壁の家。
健康のことを考えるなら、本当にお勧めです!

 

土壁の材料はもちろん「自然のもの」

【ながら加藤建築】土壁の材料

【ながら加藤建築】土壁の材料土壁の材料は、「土+砂+わら」の自然素材です。土壁は、断熱性や、防火性が高いと言われていますが、何よりも、湿度を自然に調整してくれるのが魅力です。

夏は涼しく、冬は暖かいのです。

夏場は、扇風機だけで過ごしておられる方も多いようです。自然と節電できるエコ住宅なんですよね。  お寺がひんやりと涼しいのは、床が高いという理由の他に、やはり土壁であるということも大きく関係しているでしょう。

 

参考までに最近、人気の漆喰は、「石灰+フノリ(海藻糊)+すさ(麻の繊維くず)」で、できています。これも自然素材ですよね。

【ながら加藤建築】漆喰の材料

 

カビ・ダニの繁殖を抑える効果も期待大!

土壁は、湿気が多くなり過ぎると水分を吸収し、乾燥してくると水分を放出するので呼吸する壁だと言われています。  湿度が調整されることによって、ハウスダストの原因となるカビやダニの繁殖を抑えてくれる効果もあるんですね。

アトピーの家族がいらっしゃる方で、「土壁の家に暮らし始めてから治ってしまいました」いう話も、ご本人から直接聞いたことがあります。 「土壁の家に暮らし始めてから、よその家(クロス張りの部屋)だと息苦しさを感じ、家に戻ってくると呼吸しやすい気がします」と話してくださったお客様もいらっしゃいます。

シックハウス症候群による健康被害が一時期話題になりましたがリフォームなどが必要な場合もあり、土壁などに注目が集まっています。そんな中、24時間換気の家などが最近は増えていますが、電気などのエネルギーを使わなくても、湿気を調整してくれる土壁、魅力的ですよね!土壁は、ホルムアルデヒドを吸収してくれるという実験結果もあるようです。今ではハウスダストなど新たな原因が注目を集めています。次々起こる住宅の問題ですが…

シックハウス症候群って、
そもそもどうして増えてきたのでしょう。

安価で使いやすい新建材が普及してきたこと、高機密、高断熱にこだわってきたことと大きく関係していることは、明白です。 でも、生活習慣の変化や、仕事の変化から、住宅そのものが変化してきたこととも、実は関係していると思うんですね。

【ながら加藤建築】土壁の家

例えば、一日のうちの掃除にかける時間が昔の人のほうが、長くて、丁寧だったということも関係していると思います。 お茶の出がらしで畳を掃除したり、小糠で廊下を拭いたりという、昔は丁寧に掃除をしていたんですよね。

暮らしが変化すると、住宅も変わります。その点については、続編でお伝えします。

 

 

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