建物は基礎と骨組み

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家を建てる施主さんと家を建てる棟梁が顔と力を合わせて建てるのが本当の家づくりです

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匠の技【画像】

大会出場/匠の技動画像集 vol.1

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

日本家屋「長楽 加藤建築」棟梁の思いを実現!
入母屋造りの日本家屋に似合う門扉

工期、予算など様々な条件をクリアしながら実現していく大工の仕事。
施主様との相性や条件が合って実現していける仕事というのはそう多くはありません。そんな少ない機会を逃さず、技術や経験、もちろん材料を惜しみなく使える仕事には大工として、棟梁としての心意気が光るものです。そんな数少ない機会を使い、フェンスを含めた外構の工事の一部として実現した匠の仕事をご紹介します。
今回は「日本家屋にあわせた門扉」。
以前「入母屋造りの平屋建」でお世話になった施主様宅で実現出来ました。

意外と見落としがちな「生活と門扉の関係」

施主様ご家族はご高齢の両親との3人暮らし。
自家用車はなく、生活の基本は「自転車」。そんなご家族の実生活と門扉のある生活をうまく融合させていくことが第1条件でした。もちろん奥にある入母屋造の日本家屋にに引けを取らない「門扉」であることも必要です。だからと言って、施主様の実生活を考えない大工よがりの門扉ではいけません。

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

門扉と言えば、日本家屋が普通だった昔、時代劇などに登場する屋敷には必ず立派な門扉がありました。そして、家人が大きな「正門」を通り、使用人や仕えの人の使う通用門としての脇にある「くぐり戸」を通ることが一般的でした。そんな時代を思い起こさせる門扉を施主様に提案し、実現に至りました。

 

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉
手前)(段差がある)引戸・奥(段差のない)開き戸

 

施主様の生活を考えた場合、自転車の出し入れを正門からすることは現実的ではありません。というのも正門は「2枚の引戸」。通常の引戸は雨などの跳ねが少しでも扉にかからないため、また地盤の水分の吸い上げを少なくなるように数センチかさ上げしてあります。
お元気とはいえ、頻繁に使う自転車の出し入れは、たとえ数センチの段差でも大変なことです。そこで開戸で段差のない通用門の間口を広くして自転車が通りやすく、その直線状の敷地内に駐輪場を設けることにしました。
もちろん、どちらの扉にも内側から鍵がかけられ、防犯面でも安心な門戸になっています。

 

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉
簡単な施錠ができる開き戸(簡単な構造でもあるとないとでは差がある)

 

家の顔になる「門扉」。だからこそ材料は惜しみません

入母屋造りの日本家屋の手前の顔となる「門扉」。材料にも気は抜けません。
正門の両側の帯板、開き戸には「赤身の共木(ともぎ)」を使用。共木(ともぎ)とは1本の丸太を木の芯から外側に向けて切り出した板のこと(下記参照)。今回のように門扉両側に左右対になる場合は、共木(ともぎ)を採用することで門扉をより引き立たせる帯板として活躍します。その帯板の仕上げ方にも、もちろん棟梁なりのこだわりがあります。

 

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

柱が12cm角、その中心に1枚板では不格好。そこで柱から1.5㎝控え、正門を挟む両側の表裏に共木を2枚、計4枚の「共木」使っています。さらに「くぐり戸」にも同じ共木を採用することで門扉として全体の風合いを損なうことなく仕上がっています。

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉
正門の両側に鮮やかな木目を見せる帯板。共木だからこその風合い

 

赤身の共木(ともぎ)とは…

そして今回、門扉に使われた木材はすべて「赤身」。一般的には外構で木を使う場合には「赤身」を採用します。しかしコストが上がるため、現場によって変わることが多いのが実際です。

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

この「赤身」は芯に近いところから切り出した材料で、丸太の表面に近い「白太」に比べ、丈夫で風化しにくいのが特徴。そんな理由から外構に使用されるのです。一説によると「100年で1㎝差が出る」と言われ、経年による風化や人が触ることによって起こる木の摩耗が少ないのことが、外構に使われる理由です。

 

施主様の率直なご感想

【ながら・加藤建築】日本家屋の門扉

「すべておまかせしたらこんな立派な門ができていてびっくりしました。それでも、やっぱり嬉しいです」と。これから幾度となく通る門に目をやりながら微笑む表情がとても誇らしげで、立派な門に安心を感じているようでした。お話を聞いたこちらも笑顔を頂ける瞬間でした。

 


 

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大会出場/匠の技動画像集

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【匠の技】全国大会出場

日本家屋・木造住宅の大工「棟梁」として

愛知県代表として3回全国大会に出場させていただきました。
後進の指導を可能な限り、新人を受け入れております。

日本家屋のすばらしさを伝えていく。
棟梁として技術を伝えていく。

そんなことも、役割じゃないかと思っています。
これからもそんな思いを忘れずに精進していきたいと思います。